平成11年度少年武道練成大会
平成11年度少年武道錬成大会感想
大会に出場した3人の少年拳士に質問をしてみました.
Q:武道館のあの広い会場で緊張しなかった?
A:「緊張した.」「緊張したぁ.」「緊張したー.」
3人仲良く緊張してしまったようです.
大人だって大会では大観衆に囲まれて緊張してしまうのですから当然といえば当然.
因みにお姉さんは全く緊張しないので「あー,緊張しないと,緊張しないと.」と焦ります.
では次の質問!
Q:前日は緊張して眠れなかったんじゃない?眠れなかった人
A:「はーい.」(これまた仲良く3人とも手をあげる)
「寝坊しちゃった.」
緊張は頂点に達し「寝よう,寝よう.」と頑張ったの にも関わらず眠れず寝坊したそうです.
Q:他の支部の人とお友達になれた?
A:「なったよー.」「一人友達になれた.」「なった.」
おっ,みんなお友達ができたみたいです.皆さんはどうですか?
Q:成績は良かったと思う?それとも悪かったと思う?
A:「悪かったぁ.」「・・まあまあ.」「まあまあ.」
(あれっ,ちょっと声が小さくなっちゃった)
Q:自分では良くできたと思う?
A:「うん,納得できた.」(3人ともうなずき意見が一致)
「納得できた.」の一言. 前の質問の時と違って大人びた感じてがして「おおっ!」と驚いてしまいました.
Q:気合いは出た?
A:「緊張していてちょっと・・.でも出た.」「出てた.」「出てた.」
なかなか良かったみたいですね.
Q:練習どうりに出来た?
V A:「ちょっとだめだった.」(またもや意見が一致)
Q:大会終わった後疲れちゃった?
A:「ううん.」
Q:じゃあそのあと練習しても平気なくらい元気だった?
A:「そこまでは・・.でも疲れなかった.」
Q:最後にお父さん・お母さんは何か言っていた?
A:「残念だったなって.」「残念だったな.」「残念だったな.」
そうか,また次の大会で頑張ろうね.
質問終了! この後「これ何に使うの?」「何で」と今度は私が質問責めに・・ 「内緒.」 でもこれを見て判ったでしょう. 「少年拳士の声」に是非載せたかったのです.
質問をして何より強く感じたのは大会に向けて 頑張って練習をしたんだなということです. そして「納得できた.」の一言には「自分はやれるだけの 事をやったんだ」という達成感が溢れていました. ふと,「私達が気が付かぬ間にこういう経験を通して 自信をつけて心も成長しているんだ」と思いました. これからも頑張ってね.




第四回本部帰山
『少年拳士の声/本部帰山編』
□はじめに

 1947年10月25日、少林寺拳法の開祖・宗道臣は香川県仲多度郡多度津町に 少林寺拳法の本山を開創した。それはダルマ大師が伝えたというインド伝来の 阿羅漢之拳の秘技を教えながら人を集め、釈尊の自己確立の教えとダルマの 教えた不撓不屈の精神を説き、拳を主行とした人創りを通じて真に社会の 役に立つ人間を育成しようという試みの具現化であった。

それから月日は幾星霜、開祖・宗道臣の志を再確認するために、 鶴瀬支部・志木支部の拳士らは本部に帰山した。 これは指導する側の一般拳士ではなく、教えを純粋な心で受け止め、 大人達の動向に鋭い洞察の光を放っていた少年拳士の声である。 我々は8月5日〜6日にかけて行われた本部帰山が無事終了し、 少年拳士の興奮も収まっていつもの日常を取り戻した頃、 「彼らにインタヴューする」という方法で生の声を録取した。 彼らとは、鶴瀬支部創立25周年を記念して行われた記念事業・本部帰山に 参加した3人の少年拳士である。彼らの忌憚のない生の声を聞いていただきたい。

□Q1:前の日はよく眠れましたか?
A「うん、眠れた。興奮?んなもん今更するわけないじゃん」
B「分かんない、もう覚えてないよ。多分、眠れたんじゃない」
C「眠れた眠れた。すっごいいっぱいぐっすり眠った」
□Q2:初めて飛行機に乗った感想は?
A「もう何度も乗ってるから、別になんともない」
B「凄かったよ。飛行機は大きかった。でも機内はつまんなかった」
C「別に。特に面白くなかったけど、離陸するときは凄かった。着陸したときにドスンときたよ」
□Q3:レオマワールドでは何をしましたか?
A「ジェットコースターに乗った。他にもいろいろ乗った。結構楽しかったけど、すっごい暑かったよ」
B「いろいろな乗り物に乗ったり、いろんな所に行った。なかなか楽しかった」
C「ジェットコースターに乗った。面白かった」
□Q4:本部帰山の合宿中に食べた食事の中で一番美味しかったのは?
A「忘れた」
B「トリ!」
C「僕もトリ!」
□Q5:『一鶴』で食べた鶏肉は美味しかったですか? 「オヤ」と「ヒナ」とどっちが美味しかった?
A「ヒナ」
B「ヒナの方が食べやすかった」
C「ヒナ。だってオヤは堅いんだもん」
□Q6:ホテルはどうだった?
A「凄く室内が暑かったよ!」
B「物凄く部屋が暑かった!」
C「まあまあよかった」
□Q7:ホテルではよく眠れましたか?
A「部屋が暑くて眠れなかった」
B「暑くて眠れなくて寝不足になった」
C「眠れた。ホテルの部屋って変わってて面白かった」
□Q8:朝は早かったですか?
A「かなり早かった」
B「いつもよりずっと早かった」
C「いつもこれぐらいに起きてる」
□Q9:初めて本山を訪れた感想は
A「凄かった。暑かった」
B「う〜ん」
C「とても緊張した。たくさん麦茶を飲んだ」
□Q10:本山でどんな練習をしましたか?
ABC「内受突・流水蹴・押切抜なんかを、いつもと全く違う人とやった。
とっても汗をかいたけど、本部の先生が面白かった。お爺さんの先生がたくさん面白いことを言って笑わせていた」
□Q11:本部職員の演武をみた感想は?
A「とても迫力があった」
B「凄かった。間近で見たのでぶつかるかと思った」
C「迫力があって驚いた」
□Q12:与島で船に乗った感想は?
A「何回も乗っているから別になんとも感じなかった」
B「ちょっとだけ酔った。気持ち悪くなったけど最後は治った」
C「怖かった」
□Q13:大人の人達は、どんな事をしていましたか?
A「お酒ばっかり飲んでて余り真面目じゃなかった」
B「一日中ふざけていた。一日中酔っ払っていた」
C「全体的にふざけていた。いつもお酒を飲んでいた」
□Q14:一番楽しかったことは何ですか?
A「レオマワールド」
B「レオマワールドで遊んだこと」
C「レオマワールドでジェットコースターに何回も乗ったこと」
□Q15:今、一番思い出に残っていることは?
A「大雁塔に登ったこと」
A「ホテルが暑くて眠れなかったけど、夜更かしできたこと」
B「レオマワールドで遊んだこと」
□Q16:また、行ってみたいと思いますか?
A「もういい」
B「別にどっちでもいいと思うけど。行けたら行きたい」
C「レオマワールドならもう1回行ってみたい」
 さて、閲覧者の皆さんは少年拳士の声から何を感じ取ったでしょうか。
本部帰山に参加した一般拳士として回想しますに、あの帰山した両日は、 台風一過のせいもあってとても気温が高く、子供達は生来の元気の良さで モノともしないようでしたが、大人達は強い日差しにちょっと疲れ気味でした。 決して日頃の不摂生が祟っていたわけではありません。
少年拳士たちが揃って「大人ってふざけてばかりいる」と 本部帰山にも参加していたインタヴューアーを前にして、本当に腹蔵のない意見を述べていましたが、 恐らくそれは少年拳士たちの誤解であると信じています。大人達は、少年拳士ら以上に全力で遊んでいたのです。 “大いに学び、大いに遊べ”これは鶴瀬支部・志木支部を支えている一般拳士の心得です。 練習するときは思い切り汗をかきつつ練習に励む、皆で遊ぶときは率先して楽しむ、 酒を飲むときは浴びるほど飲む(?)。 いつの日か、少年拳士たちにも我々の気持ちが分かる日が来ることでしょう。 ただ、ホテルの部屋が暑かったのは、我々大人の責任です。 ホテルの窓は開け方が難しく、また、室内の温度調整のやり方は子供にはちょっと難しいかなという方法でした。 この点、幹事の手落ちであると謙虚に反省しています。
羽田空港から飛行機で高松へ、高松からバスで観光しながら食事と宿泊・レオマワールド。 そして翌日は本部帰山して再び飛行機で帰路に就く。 確かにちょっと“大人でも辛いな”と思えるような強行軍でした。 「夜中にスナックなんかに繰り出すからだろ!」という一部意見もありますが、
次回の本部帰山は、もう少し少年拳士が本山と多度津の町を楽しめるような旅程になるといいと思います。